“ごさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
五彩47.6%
後妻14.3%
副食物9.5%
御宰9.5%
御菜4.8%
五歳4.8%
後斎4.8%
後際4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
音楽が交錯こうさくして、聞こえて来る。五彩ごさいの照明の美しさ、それは建物を照らしているだけではなく、大空にも照りはえてにじの国へいったようだ。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
僕の記憶を信ずるとすれば、新聞は皆兄さんの自殺したのもこの後妻ごさいに来た奥さんに責任のあるように書いていました。
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
私の口から云うのも何で御座いますが、親父は市場でも相当顔の利いた禿頭はげで御座いましただけに、その頃はまだ警察からめられておりましたフクを平気で自宅うち副食物ごさいにしておりました。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
御宰ごさいの喜助といふ男で、こいつは小間使のお紋の兄で昔は小間物屋だつたさうですが、足を惡くして高荷を背負つて歩けなくなり、妹のお紋の縁で瀬尾家に住込み、下男もやれば草履ざうり取りもやる
御菜ごさいの油屋が名親になって、ちかという凡下の娘に成り変り、至極無造作に金十郎の長屋におさまった。
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
何年となく御菜ごさい(出入り御用商人)から借りては食い、借りては食いしているうちに、塵積もって山となり、償う方便がたたず、嘉代という三ノ姫を、時を切って豆腐屋へ質においたという話は
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それが、「三斎さんさいの末なればこそ細川は、二歳にさいられ、五歳ごさいごとなる。」とうたわれるような死を遂げたのは、まったく時の運であろう。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
且つ収穫祭には特に後斎ごさい際立きわだたせねばならぬ事情もあった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
(『倶舎頌疏麟記くしゃじゅしょりんき』にいわく、「鬼は帰なり。いう、この身を捨てて、後際ごさいに帰す」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)