“いつゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戌刻59.8%
辰刻21.8%
五歳11.5%
2.3%
五才1.1%
五年1.1%
五時1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
放れつゝ夫九助が命乞いのちごひと思ふ計りの力草ちからぐさ島田宿迄一息に來りし頃は夜も戌刻いつゝ水田屋へこそ着にけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きくに兩國也と云によりくう腹なれば食事をなし辰刻いつゝ時分じぶんになり彼の駕籠舁かごかきの入し路次のある町へ到り所の名をきくに福井町なりと云にぞ豫て見置みおきたる權三助十が長屋ながやへ入り一通長屋を見廻みまはすに四ツ手駕籠でかご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これが又一層不便ふびんを増すの料となつて、孫や孫やと、その祖父祖母の寵愛はます/\太甚はなはだしく、四歳よつ五歳いつゝ六歳むつは、夢のやうにたなごころの中に過ぎて、段々その性質があらはれて来た。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
海岸かいがんから三四丁はなれたやまふもとたつ此小學校このせうがくかうところけつして立派りつぱなものではありません。ことぼくはひつたころ粗末そまつ平屋ひらやで、教室けうしつかずよついつゝしかかつたのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
手前の考えでは若様はだお四才よっつかお五才いつゝ御頑是ごがんぜもなく、何わきまえない処のお子様でございますから、万々一まん/\いち大殿様がお逝去かくれに相成った時には
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
はいわしなんでござえます、お嬢さまが五才いつゝの時から御奉公をして居り、ながえ間これ十五年もお附き申していますからお馴染なじみでがす、の時お酒が一口出たもんだから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
また或る学者の説によると、結婚すると男は五年いつゝ、女は四年よつゝだけ寿命を延ばす事が出来るさうだ。
長「へえ五時いつゝ前に癲癇てんかんが起りましたえ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なしおぼえの一刀差込で三五郎諸共もろともに我が家を出けるが川崎手前にて日のくれるやうにはか道々みち/\たはぶごとなど言て手間てまどり名にしあふ鈴ヶ森に差掛りし頃はやゝいつゝぎにもなりければ重四郎は前後を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)