“太甚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなはだ60.0%
はなはだし20.0%
はなは10.0%
ひど10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長崎は淫風の極めて太甚はなはだしき地なり。襄の彼地に在るや屡々しば/\遊里に誘はれたりき。今日と雖も娼閣の壁上往々其旧題を見るといへり。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
貫一はほとほと疑ひ得らるる限疑ひて、みづからも其のぼうすぐるの太甚はなはだしきを驚けるまでに至りて、始てめんと為たり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
吾人ごじんは実にこの点において、彼らが太甚はなはだ相類するを認め、而して後の志士たる者、これについてみずかいましむる所あらんことをねがわざるを得ず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
始終そんな有余るやうな事ばかり言ふのが癖だもんですから、みんなが『御威光』と云ふ仇名あだなを附けて了つて、何処へ行つたつて気障きざがられてゐる事は、そりや太甚ひどいんで御座います
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)