“はなはだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハナハダ
語句割合
91.9%
太甚3.5%
1.7%
1.7%
0.6%
0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然れどもこの時代には役者絵の流行既に享保元文時代の如く盛んならず、その板刻ときはなはだ粗雑となるの傾きありき。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
蘇東坡の真君泉を賞し、葛懶真かつらいしんの藍家井を揚ぐるが如き、詩詞雑述のこれに及ぶもの、またはなはだ少からず。
(新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
八箇国を一月ばかりに切従へられて、七こくの芥子を一七日に焚いたなぞは、帯紐のゆるみ加減も随分太甚はなはだしい。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そばで聞いては、何とも了解わからぬやうな太甚はなはだしい田舎訛ゐなかなまりで、互に何事をか声高く語り合ふので
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
うち見た処如何にも質素で柱などもはなはだしく奢った点は更に見えない、これが天下の大将軍の城内の御殿かと疑われるほどだ、史料建築としてはもう一吟味して見なければならないが
武州喜多院 (新字新仮名) / 中里介山(著)
空想を抑制していたことも、確に鴎外の特徴をなしている。鴎外は空想の放肆ほうしにわたるのをはなはだしく恐れていたのである。しかしそれにもかかわらず、なぜか夢を好んでいたように見える。
彼処あそこへ行くのは、ありやあ何だ——むゝ、教員か』と言つたやうな顔付をして、はなはだしい軽蔑けいべつの色をあらはして居るのもあつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
その天資、慷慨こうがいにして愛国の至情に富む、何ぞその相たるのはなはだしき。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
原文の方はどうか分らぬが、写しの方は誤字誤文がはなはだしく、仮名がな等にも覚束おぼつかない所が多々あって、到底とうてい正式の教養ある者の筆に成ったとは信ぜられない。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ちょうどこれに答えるように子罕篇では顔淵の孔子讃美の辞を録しているが、それを「子やまいはなはだし」の章と並べているのも変であるし、顔淵の語にも痛切に響くものがない。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
子、やまいはなはだし。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)