“辰刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつつ50.0%
いつゝ43.2%
いつつどき2.3%
たつどき2.3%
なゝつ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど辰刻いつつ(八時)を打ったばかり、——お早うとも言わず飛込んだ、子分のガラッ八の顔は、それにしては少しあわてております。
翌る日平次が谷中の清養寺へ行つたのは、まだ辰刻いつゝ少し過ぎ、お類が朝の膳を片附けて、寺男の彌十は庭の草をむしり始めた時分でした。
……それから、千太、おめえは加役のお役宅へ行ってそれとなくわけを話し、おれが朝の辰刻いつつどきになっても帰らなかったら、組頭に様子を見させによこしてくれ。
明神下を出たのは卯刻半むつはんそこ/\、新し橋に行つたのは、辰刻なゝつ(八時)でしたが、橋の袂には、もう、ゐざりの申松が、筵の上に陣を敷いて、右や左のをやつて居ります。