“戌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぬ87.5%
じゅつ5.0%
いつゝ2.5%
いぬの2.5%
イヌ2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ちょうど、時刻もはや、いぬの下刻に近かろう。——そち一名が、いつまで、見えぬので、仲間の者が皆、案じているにちがいない」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
士と土、爪と瓜、岡ともう、齊と齋、じゅつ、これらの区別は大方知らぬ人もなけれど商(あきなひ)と啇(音テキ)、班(わかつ)と斑(まだら)の区別はなほ知らぬ人少なからず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
なしおぼえの一刀差込で三五郎諸共もろともに我が家を出けるが川崎手前にて日のくれるやうにはか道々みち/\たはぶごとなど言て手間てまどり名にしあふ鈴ヶ森に差掛りし頃はやゝいつゝぎにもなりければ重四郎は前後を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
享和二年いぬの四月十六日と十八日との中間に真野敬勝まのけいしようぬし漳州の牽牛花の種を給ひける、こはやまとのとはことにて、夕方までもしぼまで花もいとよろしと也
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ツ、王ハ、丙戌ヒノエイヌノ年ヲモッテ生マル。イヌハ犬ニ属ス。最モ犬ヲ愛スルノ信ナカルベカラズト。王、コレヲ然リトス。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)