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五彩
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ごさい
ふりがな文庫
“
五彩
(
ごさい
)” の例文
つくづく見れば
羽蟻
(
はあり
)
の形して、それよりもやや
大
(
おおい
)
なる、身はただ
五彩
(
ごさい
)
の色を帯びて青みがちにかがやきたる、うつくしさいはむ
方
(
かた
)
なし。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
音楽が
交錯
(
こうさく
)
して、聞こえて来る。
五彩
(
ごさい
)
の照明の美しさ、それは建物を照らしているだけではなく、大空にも照りはえて
虹
(
にじ
)
の国へいったようだ。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
今まではこの
五彩
(
ごさい
)
の
眩
(
まば
)
ゆいうちに身を置いて、少しは得意であったが、気が付いて見ると、これらは皆異国産の思想を青く
綴
(
と
)
じたり赤く綴じたりしたもののみである。
『東洋美術図譜』
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あの
官窯
(
かんよう
)
であった
清
(
しん
)
朝の
五彩
(
ごさい
)
を見てもそうです。単に驚くべき技巧の発達のみが示されて、美は埋没されてしまいました。あの抹茶器として作られたものを見てください。
民芸とは何か
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
鰭
(
ひれ
)
は神女の
裳
(
も
)
のように
胴
(
どう
)
を包んでたゆたい、体色は
塗
(
ぬ
)
り立てのような
鮮
(
あざや
)
かな
五彩
(
ごさい
)
を
粧
(
よそお
)
い
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
ラフマニノフのこの曲などは、パハマンに比べると、芝居気が入り過ぎて不愉快でさえある。パハマンの演奏は、
陽炎
(
かげろう
)
のように舞う
五彩
(
ごさい
)
の
幻
(
まぼろし
)
の美しさだ。決してレヴューの舞台で見るワルツではない。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
そしてメリー号がまだ入港しない先から、旗をふったり、
五彩
(
ごさい
)
の
紙片
(
しへん
)
をばらまいたりして、ものすごい熱狂ぶりであった。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ただまのあたりに見れば、そこに詩も生き、歌も
湧
(
わ
)
く。着想を紙に落さぬとも
璆鏘
(
きゅうそう
)
の
音
(
おん
)
は
胸裏
(
きょうり
)
に
起
(
おこ
)
る。
丹青
(
たんせい
)
は
画架
(
がか
)
に向って
塗抹
(
とまつ
)
せんでも
五彩
(
ごさい
)
の
絢爛
(
けんらん
)
は
自
(
おのず
)
から
心眼
(
しんがん
)
に映る。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
珠
(
たま
)
か、
黄金
(
こがね
)
か、
世
(
よ
)
にも
貴
(
たうと
)
い
宝什
(
たから
)
が
潜
(
ひそ
)
んで、
気
(
き
)
の
群立
(
むらだ
)
つよ、と
憧憬
(
あこが
)
れながら、
風
(
かぜ
)
に
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
の
音信
(
たより
)
もなければ、もみぢを
分入
(
わけい
)
る
道
(
みち
)
も
知
(
し
)
らず……
恰
(
あたか
)
も
燦爛
(
さんらん
)
として
五彩
(
ごさい
)
に
煌
(
きら
)
めく、
天上
(
てんじやう
)
の
星
(
ほし
)
を
指
(
ゆびさ
)
しても
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そのうちにどうした
拍子
(
ひょうし
)
かトランクの蓋が開いて、その中身が
五彩
(
ごさい
)
の滝となって下に落ちて来た。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
五
常用漢字
小1
部首:⼆
4画
彩
常用漢字
中学
部首:⼺
11画
“五彩”で始まる語句
五彩絢爛
五彩色