“官窯”の読み方と例文
読み方割合
かんよう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は一例を高麗焼こうらいやきりましょう。高麗焼は官窯かんようであって、貴族的な品物のうち最も美しいものの一つを代表します。何がそれを美しくさせているか。
民芸とは何か (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
遠い唐の時代からかまが築かれ、宋元の頃には、宮廷の御用品を焼く官窯かんようが出来、それに附随する役所だの、商家だの、職人町などで、当時、支那第一の陶府とうふといわれるほど殷賑いんしんを極めていた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの官窯かんようであったしん朝の五彩ごさいを見てもそうです。単に驚くべき技巧の発達のみが示されて、美は埋没されてしまいました。あの抹茶器として作られたものを見てください。
民芸とは何か (新字新仮名) / 柳宗悦(著)