“分入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わけい90.0%
わけいり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この上ははり山へ向うより他は無い。で、さきに巡査等が登ったみちとは方角を変えて、西の方から山路やまみち分入わけいろうとする途中に、小さい丘が見えた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
二人ふたりは、くがごと他界たかいであるのをしんずるとともに、双六すごろくかけいやうへにも、意味いみふかいものにつたことよろこんだ……勿論もちろんたに分入わけいるにいて躊躇ちうちよたり
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
押領あふりやうしければ神主等大いに怒りて此段を訴へ其上なほも義長をうらみて神罰をかうむらせんものをと思ひ居たり然るに義長は我がまゝ増長ぞうちやう五十鈴川いすゝがは椻止せきとめて魚類を取り又は神路山かみぢやま分入わけいりたか
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
洗ふ波音なみおとたかく左りは草木くさき生茂おひしげりし鈴ヶ森の御仕置場にして物凄ものすごき事云ふばかりなし然れども孝行かうかうの一心より何卒なにとぞちゝの骨をさがし求め故郷こきやうへ持歸りて母に見せんと御所刑場おしおきばの中へ分入わけいり那方あなた此方こなた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)