分入わけいり)” の例文
押領あふりやうしければ神主等大いに怒りて此段を訴へ其上なほも義長をうらみて神罰をかうむらせんものをと思ひ居たり然るに義長は我がまゝ増長ぞうちやう五十鈴川いすゝがは椻止せきとめて魚類を取り又は神路山かみぢやま分入わけいりたか
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
洗ふ波音なみおとたかく左りは草木くさき生茂おひしげりし鈴ヶ森の御仕置場にして物凄ものすごき事云ふばかりなし然れども孝行かうかうの一心より何卒なにとぞちゝの骨をさがし求め故郷こきやうへ持歸りて母に見せんと御所刑場おしおきばの中へ分入わけいり那方あなた此方こなた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)