“三斎”の読み方と例文
読み方割合
さんさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが、「三斎さんさいの末なればこそ細川は、二歳にさいられ、五歳ごさいごとなる。」とうたわれるような死を遂げたのは、まったく時の運であろう。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
すると、そばで見ていた細川三斎さんさいが、しきりに、そでをひっぱるので、家康も苦笑して、いうのを止めたが、やがて退出して帰るとき、三斎がまたすきを見て、家康へ注意した。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弟には忠利が三斎さんさいの三男に生まれたので、四男中務なかつかさ大輔たゆう立孝たつたか、五男刑部ぎょうぶ興孝おきたか、六男長岡式部寄之よりゆきの三人がある。いもとには稲葉一通かずみちに嫁した多羅姫たらひめ烏丸からすまる中納言ちゅうなごん光賢みつかたに嫁した万姫まんひめがある。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)