“大輔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たゆう51.6%
たいふ16.1%
だゆう12.9%
タイフ9.7%
たいゆう3.2%
だいすけ3.2%
だいふ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日の御決戦、いずれは乱軍、左候さそうらえば、それがし御陣借ごじんがりな申して、必ず、駿河の大輔たゆう殿が帷幕いばくに迫り、鉄漿首おはぐろくびを打ち取って御覧に入れ奉らんの所存。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
両家とも欺波しば家の家老である。応仁の乱の時、斯波家も両方に分れたとき、朝倉は宗家の義廉にそむいた治郎大輔たいふ義敏にくっついた。
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
だが、先代軍の大将、名越式部大輔だゆうがまず、橋本(浜名湖附近)の序戦にやぶれた。つづいてまた敗れ、その総なだれを初めとして
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其中、此針の筵の上で、兵部少輔ヒヤウブセフから、大輔タイフに昇進した。そのことすら、益々脅迫感を強める方にばかりはたらいた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
「田中兵部大輔たいゆうどのは憎いお人だ。恩知らずだ」
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
すでに上諏訪かみすわから甲斐へ乱入——御被官ごひかんの一条右衛門大輔だいすけどの、清野美作せいのみまさかどの、朝日奈摂津あさひなせっつどの、山県やまがた三郎兵衛どの御子息など、戦うもくだるも、容赦ようしゃなくこれを殺し、斬っては路傍にけながら
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
氏輝に子が無かったので二十歳の義元を還俗げんぞくさせて家督を譲った。今川次郎大輔だいふ義元である。処が此時横槍を入れたのが義元の次兄で、花倉の寺主良真りょうしんである。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)