“たいふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タイフ
語句割合
大夫33.3%
太夫28.2%
太傅15.4%
大輔12.8%
大府5.1%
大父5.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コノ夜逆旅げきりょニ来ツテ寝ス。余コレニイツテ曰ク二親おわス。汝ノ来ルハ何ゾヤ。曰ク僕大夫たいふヲ送ツテ至ル。今二親ニまみユ。実ニ望外ノ幸ナリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
同じ藩に松平太夫たいふといふ幕府の御附家老があつて、これはまた「古松研」といふ紫石端渓の素晴しい名硯を持合せてゐた。
古松研 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
老子らうし隱君子いんくんしなり。老子らうしそうそうしやうり、段干だんかんほうぜらる。そうちうちうきうきう玄孫げんそんかん孝文帝かうぶんていつかふ。しかうしてかい膠西王卬かうせいわうかう(一六)太傅たいふる。
其中、此針のむしろの上で、兵部少輔ひょうぶしょうから、大輔たいふに昇進した。そのことすら、益々脅迫感を強める方にばかりはたらいた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
素姓は申しかねるが、吾々は江戸表の者、仔細あって大府たいふの御秘命をうけ、某地へ志す途中、さる藩邸の目を避けるために、わざと苫舟に身をひそめております。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五山のこと磐谷はんこく大父たいふまで溯つてゐて、三世以上に及ばない。しかし蘭軒の「君家先世称雄武、遺訓守淳猶混農」と云ふより推せば、磐谷の祖先は武士であつただらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)