“ますらを”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マスラヲ
語句割合
丈夫64.5%
雄士6.5%
勇士3.2%
益良夫3.2%
健男3.2%
壯士3.2%
大丈夫3.2%
大夫3.2%
武夫3.2%
益荒夫3.2%
益荒男3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剣大刀つるぎたちいよよぐべし」や、「丈夫ますらをは名をし立つべし」の方が、同じく発奮でも内省的なところがあり、従って慈味がたたえられている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
見ることを得る外部は、見ることを得ざる内部を語り難し。盲目なる世眼を盲目なる儘ににらましめて、真贄しんしなる霊剣を空際くうさいに撃つ雄士ますらをは、人間が感謝を払はずして恩沢をかうむる神の如し。
人生に相渉るとは何の謂ぞ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
さきにいはれしごとく二人ふたり勇士ますらをおくりて己が新婦はなよめたすけ給へり、かれらのことばおこなひとにより迷へる人々道に歸りき 四三—四五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ピエートロは寺院屈指の勇士ますらをなればかく
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
日本のほこり 益良夫ますらを
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
益良夫ますらを
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
「聞く人のかがみにせむを、あたらしき清きその名ぞ、おほろかに心思ひて、虚言むなことおやの名つな、大伴のうぢと名にへる、健男ますらをとも
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
吾家一家の出世は勿論、只一人の壯士ますらをとしても忍男おしをの殿は小室の殿に勝つて居るといふことを繰返した。それは兄とて父とて、吾領主の若殿から所望とあれば、之れに不同意のあらう筈がない。
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)
大丈夫ますらを現心うつしごころも吾は無し夜昼といはず恋ひしわたれば」(巻十一・二三七六)等が参考となるだろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
又後世に於て、民の、吾が故にりて、己が父母かぞほろぼせりと言はむことを欲せじ。豈に其れ戦勝ちての後に、まさ大夫ますらをと言はむ哉。夫れ身をて国を固くせむは、また大夫ますらをならざらむや。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
これらフィレンツェびとのなかにありて我はパードヴァの者なり、彼等叫びて三の嘴の嚢をもて世にまれなる武夫ますらを來れといひ 七〇—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
益荒夫ますらをはこゑうちあげて
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
れまさむあが御子みこ益荒男ますらをならば
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)