“じょうぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ジョウブ
語句割合
丈夫59.3%
壮健14.8%
健康13.0%
強壮5.6%
上部1.9%
健全1.9%
堅固1.9%
強健1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
背の高い、ひょろひょろしているところが、弱そうに見えたけれど、しん丈夫じょうぶで、歩兵にはもって来いだと云う人もあった。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
姉さんは壮健じょうぶそうに成ったばかりでなく、晴々とした眼付で玉木さん達の噂をした後に、めったに口にしたことのない仮白こわいろなぞをつかうほど機嫌が好かった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのうち健康じょうぶにさせて手もとで養うことにしたいと尼君は願っているのであるが、いつまでも寝たままで起き上がれそうにもなく、重態な様子でその人はいたから
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
一頃は弘もよく引付ひきつけたりなどしたが、お婆さん始め皆の丹精たんせいでずんずん成長しとなって、めっきりと強壮じょうぶそうに成った。おまけに、末頼もしい賢さを見せている。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一息ひといきついた自分は、とっさに戸の上部じょうぶのガラスまどをやぶろうと考えた。いきなり、うしろをふりむくと、手にしたはたのぼうでガラスをつきくだいた。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
「何か他に事情がありましょう。あなたは御兄姉ごきょうだいはおありですか? ……無い……お母さんは御在命ですか? ……そうですか……お母さんは神経質なお方でしょう? ……そうじゃないって……そんならお父さんは、やはり御健全じょうぶですか?」
誰? (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
……ハテナ……内側から堅固じょうぶかんぬき突支つっかってあるのかな……。
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
強健じょうぶそうな年寄の医者は、熱のためにしおれた娘を前に置いて、根本から私達の衛生思想が間違っていることを説いた。他の医者が腸の悪い子供に禁物だというようなものでも、すべて好いとした。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)