“強健”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きやうけん26.7%
きょうけん26.7%
つよ20.0%
きやふけん6.7%
けうけん6.7%
じょうぶ6.7%
たっしゃ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
季節きせつあめしめつたつちまれにかつとあつひかりげられて、日歸ひがへりのそら強健きやうけん百姓ひやくしやう肌膚はだにさへぞく/\と空氣くうきひやゝかさをかんぜしめて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それゆえイトコ同士の結婚などはあまりむべきものではなく、強健きょうけんな子供をしいと思えば、縁類でない他の家から嫁をもらうべきである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
さあ、その烈しい労働をるからでも有ましょう、私の叔母でも、母親おふくろでも、強健つよ捷敏はしこい気象です。私は十三のとしから母親にいて田野のらへ出ました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
意気いき凛然りんぜんたる一行中尤いちじるし、木村君ははじめ一行にむかつて大言放語たいげんはうご、利根の険難けんなん人力のおよぶ所にあらざるを談じ、一行の元気を沮喪そさうせしめんとしたる人なれ共、と水上村の産にして体脚たいきやく強健きやふけん
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
病漸次にきたり以後つね強健けうけんなりき、人夫等皆之をとし恐喜ところを知らざるが如し、昨朝帰途きときし三人の行者まゐりをしてらしめば、其よろこび果して如何いかなりしか、おもへばいたりなり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
強健じょうぶそうな年寄の医者は、熱のためにしおれた娘を前に置いて、根本から私達の衛生思想が間違っていることを説いた。他の医者が腸の悪い子供に禁物だというようなものでも、すべて好いとした。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ず白布が刎ねられた。と其下から男の顔が——若い強健たっしゃそうな美しい顔が、胸と共に現われ出た。額に大きな黒子ほくろがある。それがただ一の特徴であった。
人間製造 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)