“強面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こわもて55.2%
こはもて13.8%
こわおも6.9%
こわおもて6.9%
つれなき6.9%
つれなく3.4%
しぶとき3.4%
つれな3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれは、うんと言って頂かなきゃルチアノの顔が立たねえが、そんな強面こわもては百万だら並べたところで、先生にゃ効目ききめもありますまい。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
森久保作蔵といへば埼玉さいだま壮士の親分で、自由党以来の強面こはもてだが、その森久保に他人の思ひもつかない立派な芸当がある。
強面こわおもでおどそうというのかい! ヘラヘラヘラ、ヘラヘラヘラこいつア笑いの形容よ。おらアちっともこわかアねえ」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
まんまとそれを種に暇を貰わせて、今の住居へおびき寄せると、殺しても主人の所へは帰さないと、強面こわおもてに云い渡してしまったそうです。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
捨るぞや強面つれなきおやうらみなせぞたゞ此上は善人よきひとに拾ひ上られ成長せば其人樣を父母と思ひて孝行かうかうつくすべしと暫時しばし涙にくれたりしがかゝる姿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
強面つれなくいたさるゝこと誠に朝夕目もあてられぬ次第故私し共三人の者種々いろ/\いさめ候へ共いさゝかも取用とりもちひ之なく非道の所置日々に増長ぞうちやう致すに付藤五郎も若氣わかげにて是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其金一向に存じ申さずと云ひ居たるにぞ流石さすがの大岡殿も扨々強面しぶときやつなりとあきれられしが好々よし/\あらば白状するに及ばずわれに逢せる者有り驚くなとて直樣すぐさま車坂下六兵衛たな藤助並びに妹お民を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
妾は定まるおっとあれば、更に承引うけひく色もなく、常に強面つれなき返辞もて、かへつてかれたしなめしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)