強面つれなく)” の例文
強面つれなくいたさるゝこと誠に朝夕目もあてられぬ次第故私し共三人の者種々いろ/\いさめ候へ共いさゝかも取用とりもちひ之なく非道の所置日々に増長ぞうちやう致すに付藤五郎も若氣わかげにて是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
越前守殿どうぢや平左衞門あれにても島をすくふ心なりしやと申されけるを平左衞門はすこしおくせず仰には候へどもわたくし儀主人の前をはゞかり表向は島を強面つれなくいたしたるゆゑ島は女心に私しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大岡殿いや汝は種々に言掠いひかすむると雖もことば前後ぜんご皆符合せず其島は女にこそあれ汝も申通り天晴あつぱれ忠節者ちうせつものこと其利發そのりはつなる事は男も及ぶまじ然すれば其方が主人の手前を憚りて島を強面つれなくせし事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)