“強靭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうじん78.8%
きやうじん21.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が自分に求めているだけの闊達かったつさ、強靭きょうじんさ、雄大さはまだわがものとしていません、まだその手前での上手うまさであり、しっかりさである。
部屋の中に若い娘が一人、首に強靭きょうじんな麻縄を巻かれ、その縄尻を二間ばかり畳から縁側に引いて、俯向うつむきになったまま死んでいたのです。
平次の強靭きやうじんな記憶力は、日本橋本銀町の淺田屋——江戸長者番附の小結どころに坐る大店の騷動を忘れてゐる筈もなかつたのです。
つまり戰爭は、決して自分たちの精神に傷を與へはしなかつた。かへつて自分たちの皮膚を(面の皮もろとも)強靭きやうじんにした。傷つかぬ魂が、強靭な皮膚に包まれてゐるのだ。一種の不死身である。