“好々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よし/\22.2%
よしよし22.2%
すきずき22.2%
いいいい11.1%
よくよく11.1%
ホーホー11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御歸おかへし下さる樣偏へに御願ひ申ますと眞面目まじめで云ふゆゑ居並ゐならびし役人共一同笑ひに耐兼たへかね眞赤まつかに成て居るにぞ越前守殿もわらはれながら好々よし/\御威光ごゐくわう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
で、自分が幾度か、その名を訊ねてみたが、ただ好々よしよしとばかり答えられて、明かされなかった。——もしや、諸葛孔明しょかつこうめいとはその人ではあるまいか
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうも行かないよ。けれどもこれは人の好々すきずきだからね。あんな馬鹿でも……」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「フフンそんなに宜きゃア慈母おッかさんおなさいな。人が厭だというものを好々いいいいッて、可笑しな慈母さんだよ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
かう云ふ場合にお目に掛るのは、好々よくよくこれは深い御縁なのであらうと考へるのですから、決して貴下方の不為ふために成るやうには取計ひません。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
贔屓役者が出て来たり、いはゆる「見せ場」「聴きどころ」といふやうなところへ来ると、あちこちで、「好々ホーホー」と声がかゝる。
北支物情 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)