“よくよく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
能々66.7%
翼々16.7%
好々8.3%
抑々8.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
能々よくよく御勘弁にて小田村、久坂なんどへもこの文を見せ、仏法信仰はよい事じゃが、仏法にまよわぬように心学本なりと折々御見候えかし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
なんじ珠運しゅうん能々よくよく用心して人にあざむかれぬようすべしと師匠教訓されしを、何の悪口なと冷笑あざわらいしが、なる程
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この頑丈の鉄仮面をかぶり、ふくみ声で所謂いわゆる創作の苦心談をはじめたならば、案外荘重な響きも出て来て、そんなに嘲笑されずにすむかも知れぬ、などと小心翼々よくよく、臆病無類の愚作者は、ひとりさびしくうなずいた。
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)
法王の元気 しかるにこれまで英国政府からして何かチベット政府へ掛合い事があって、ややもすると合戦でも起しかねまじき語気をしめすと、法王は大いに恐れて小心翼々よくよくとして心配をせられ、御膳ごぜんさえろくに召上めしあがらず日夜心を悩まされたそうですが、この頃はこれと打って変って強くなった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
今更おつつみなさる必要は無からう、と私は思ふ。いや、つい私は申上げんでをつたが、東京の麹町こうじまちの者で、はざま貫一と申して、弁護士です。かう云ふ場合にお目に掛るのは、好々よくよくこれは深い御縁なのであらうと考へるのですから、決して貴下方の不為ふために成るやうには取計ひません。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
われ等が過去においめたところに比ぶれば、現代の苦艱のごときは抑々よくよく物の数でない。