翼々よくよく)” の例文
ややもすると合戦でも起しかねまじき語気をしめすと、法王は大いに恐れて小心翼々よくよくとして心配をせられ、御膳ごぜんさえろくに召上めしあがらず日夜心を悩まされたそうですが
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ふくみ声で所謂いわゆる創作の苦心談をはじめたならば、案外荘重な響きも出て来て、そんなに嘲笑されずにすむかも知れぬ、などと小心翼々よくよく、臆病無類の愚作者は、ひとりさびしくうなずいた。
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)