“そもそも”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソモソモ
語句割合
抑々64.4%
17.8%
抑〻12.7%
1.7%
仰々1.7%
0.8%
初頭0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺人罪といったような不道徳を怪人が解せなかったのも、抑々そもそも植物には情感のないことを考えてみてもよく判ることではないか。……
科学時潮 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)
そもそも五一永治えいぢの昔、をかせるつみもなきに、五二みかどみことかしこみて、三歳の五三体仁としひとゆづりし心、人慾深きといふべからず。
反射運動みたいな習性、才気ある女云々、そうとり出して読むと何かおどろかれるようですが、私はこの頃ペニイのこと抑〻そもそもからね、こう考えるのです。
今後の日本ではそもそも誰が、かう云ふ性格を造り出すであろう。(一月十三日)
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
仰々そもそも神楽かぐらの始まりは……」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と云うのは、はじめは気がつきませんでしたが、まあ云えば私自身そんな視線を捜しているという工合なのです。何気ない眼附きをしようなど思うのが抑そもそもの苦しむもとです。
橡の花 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
基督キリスト教の信条たる全人類的意識が吾人に現れ始めた初頭そもそもから、かの固陋ころう偏狭へんきょうなる民族主義は渙然として解体し去るべきであるのに、何事ぞそのままに推移して十八世紀の末に至り
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)