好々よし/\)” の例文
御歸おかへし下さる樣偏へに御願ひ申ますと眞面目まじめで云ふゆゑ居並ゐならびし役人共一同笑ひに耐兼たへかね眞赤まつかに成て居るにぞ越前守殿もわらはれながら好々よし/\御威光ごゐくわう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
煽起が利くッて失敬な奴だ好々よし/\是から見ろ何も教えてやらぬから好いワ、生意気な
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
三五郎からかりて來て死人のそばおとした故彼等が三五郎と思ひしなり是で好々よし/\ひとり言を云つゝ臺所へ到りアヽはらへつた何ぞないかと其所そこらをさがし何か戸棚より取出して飯櫃めしびつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私しが説明して仕舞う迄は此へ誰れも入れぬ事に仕て下さい小使其他は申すに及ばず仮令たとい谷間田が帰って来るとも決して無断では入れぬ事に(荻)好々よし/\谷間田はお紺の隠伏かくれて居る所が分ったゆえ午後二時までには拘引して来るとて今方出て行たから安心して話すが好い
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
れと詰寄するに流石の半四郎も仰天し南無なむばうかく大勢に見込れては我がいのちはとてもなきものなり好々よし/\かなはぬ迄もいかで手込になされんや命の限り腕かぎりたゝき散してらんものとかたはらの松の木を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)