“強面（こはもて）” の例文
森久保作蔵といへば埼玉（さいだま）壮士の親分で、自由党以来の強面（こはもて）だが、その森久保に他人の思ひもつかない立派な芸当がある。
茶話：03 大正六（一九一七）年 (新字旧仮名) ／ 薄田泣菫(著)
強面（こはもて）の伯母なりしかなほそぼそと死にたまひけり白髪染して
風隠集 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)
「強面（こはもて）は氣障だね」
銭形平次捕物控：013 美女を洗ひ出す (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
真青（まさを）にかうべすくめて張り来る七面鳥の強面（こはもて）の歩み
海阪 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)