“たっしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
達者64.0%
健康14.4%
壮健13.5%
丈夫2.7%
健全2.7%
健在0.9%
健者0.9%
強健0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天野刑部あまのぎょうぶ月山流げつざんりゅう達者たっしゃとて、刃渡はわたり一しゃくすん鉈薙刀なたなぎなたをふるってりゅうりゅうとせまり、佐分利五郎次さぶりごろうじは陣刀せんせんとりつけてくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その上健康たっしゃかたでもあることか、死病にとりつかれている人を、まさかあらためて呼び取りなさるという事もできまいし、まあ過ぎた事は仕方がないとして
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
母がまだ壮健たっしゃでいる時、「宗蔵の身体には梅の花が咲いた」などと戯れて、何卒どうかして宗蔵の面倒を見て死にたい、と言いとおした。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
男の声 まあ! 丈夫たっしゃで何よりじゃ。子供たちは大きくなったやろうな。
父帰る (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「それでは私はここにおっても仕事がありません。そんな生活くらしをする人達はいつも健全たっしゃで医者の厄介になる事がありませんから」
働く町 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「千枝子さんも健在たっしゃだろうね。」
妙な話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ず白布が刎ねられた。と其下から男の顔が——若い強健たっしゃそうな美しい顔が、胸と共に現われ出た。額に大きな黒子ほくろがある。それがただ一の特徴であった。
人間製造 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)