“現心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつつごころ66.7%
うつしごころ16.7%
うつゝごころ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美作は酔漢のそれかのように、現心うつつごころもないように、依然として抜き身を下げたままで、ヒョロヒョロ、ヒョロヒョロと歩いて来る。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大丈夫ますらを現心うつしごころも吾は無し夜昼といはず恋ひしわたれば」(巻十一・二三七六)等が参考となるだろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
とき其時そのとき玄々げん/\不可思議奇絶怪絶、あかきものちらりと見えて、背向うしろむきの婦人一人いちにん、我を去る十歩の内に、立ちしは夢か、幻か、我はた現心うつゝごころになりて思はず一歩ひとあし引退ひつさがれる、とたんに此方こなたを振返りし
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)