“新婦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなよめ42.9%
しんぷ21.4%
にひよめ14.3%
よめぎみ7.1%
にいよめ7.1%
にひびと7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの新婦はなよめ——即ち大聲おほごゑによばはりつゝ尊き血をもてこれとえにしを結べる者の新婦——をしてそのいつくしむ者のもとくにあたり 三一—三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
講和問題かうわもんだい新婦しんぷ新郎しんらう涜職事件とくしよくじけん死亡廣告しばうくわうこく——わたくし隧道トンネルへはひつた一瞬間しゆんかん汽車きしやはしつてゐる方向はうかうぎやくになつたやうな錯覺さくかくかんじながら、それらの索漠さくばくとした記事きじから記事きじほとんど
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
姉なる新婦にひよめも亦二人の間に坐せり。我目に映じたる此一幅の圖はラフアエロの筆に成りたる聖母と二天使との圖とえらむことなかりき。
高島田たかしまだ前髮まへがみつめたやいばあり、まどつらぬくはすだれなす氷柱つらゝにこそ。カチリとおとしてつてかしぬ。ひとのもしうかゞはば、いとめてほとばしらす匕首あひくちとやおどろかん。新婦よめぎみくちびるふくみて微笑ほゝゑみぬ。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
芳太郎は金を持ち出して行くと、宿しゅくの方へ入り浸って、二日も三日も帰らなかった。お庄が来てからも、新婦にいよめの仕打ちに癇癪かんしゃくを起して、夜中に家を飛び出すこともめずらしくなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ふさひ知らぬ新婦にひびとかざすしら萩に今宵の神のそと片笑かたゑみし
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)