“にいよめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
新嫁87.5%
新婦12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ新嫁にいよめでいらしッたころ、一人の緑子みどりご形見かたみに残して、契合ちぎりあった夫が世をお去りなすったので、あとに一人さびしく侘住わびずまいをして、いらっしゃった事があったそうです。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
平原の平和な夜の沈黙を破って、遙か下のポルチウンクウラからは、新嫁にいよめを迎うべき教友らが、心をこめて歌いつれる合唱の声が、静かにかすかにおごそかに聞こえて来た。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
芳太郎は金を持ち出して行くと、宿しゅくの方へ入り浸って、二日も三日も帰らなかった。お庄が来てからも、新婦にいよめの仕打ちに癇癪かんしゃくを起して、夜中に家を飛び出すこともめずらしくなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)