“片笑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたゑ50.0%
かたえ16.7%
かたえみ16.7%
かたゑみ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の為人ひととなりを知りて畜生とうとめる貫一も、さすがに艶なりと思ふ心を制し得ざりき。満枝は貝の如き前歯と隣れる金歯とをあらはして片笑かたゑみつつ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
三五兵衛の方へ黒眼を流して、片笑かたえくぼに笑ってみせた顔が、目に痛いくらい蠱惑こわくだった。
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と法水が意地悪げな片笑かたえみうかべたとき
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ひく袖に片笑かたゑみもらす春ぞわかき朝のうしほの恋のたはぶれ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)