“逆旅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げきりょ77.8%
げきりよ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
の『奥の細道』の冒頭に「人生は逆旅げきりょ」と言っておるが、そういう見地からいえば、いずれの人生か旅中ならざるであるが
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
コノ夜逆旅げきりょニ来ツテ寝ス。余コレニイツテ曰ク二親おわス。汝ノ来ルハ何ゾヤ。曰ク僕大夫たいふヲ送ツテ至ル。今二親ニまみユ。実ニ望外ノ幸ナリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
現に伊沢氏の子孫もつねかつて山陽をやどしたことを語り出でて、古い記念を喚び覚してゐる。譬へば逆旅げきりよの主人が過客中の貴人を数ふるが如くである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
すなはち人をして才人巨源を何処いづこかの逆旅げきりよに刺殺せしめたりと言ふ。あんずるに自殺にけふなるものは、他殺にも怯なりと言ふべからず。巨源のこの理をわきまへず、みだりに今人を罵つてつひに刀下の怨鬼えんきとなる。
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)