大父たいふ)” の例文
「慈父丞相、大父たいふ孔明」と、いいたたえ、その戦蹟の諸地方に、早くも生祠せいし(生き神様の祭り)を建て、四時の供物とまつりを絶たなかった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五山のこと磐谷はんこく大父たいふまで溯つてゐて、三世以上に及ばない。しかし蘭軒の「君家先世称雄武、遺訓守淳猶混農」と云ふより推せば、磐谷の祖先は武士であつただらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)