“たいぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大部85.7%
大夫14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本の学会に、その真価がほとんど認められていないのは、はなは遺憾いかんである。が、原本はなかなか大部たいぶのものであるから、ここには単に要所だけを紹介するに止める。
ましてその閲歴は波瀾万丈はらんばんじょう、我国新女優の先駆者であり、泰西たいせいの劇団にもその名を輝かして来た、マダム貞奴さだやっこを、細かに書いたらばどれほど大部たいぶの人間生活の縮図が見られるであろう。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
松明たいまつんだ火串ほぐしは円形にその草野を包んで立てられた。集った宮人みやびとたちには、鹿の肉片と、松葉で造った麁酒そしゅもそろの酒がくばられ、大夫たいぶ使部しぶには、和稲にぎしねから作った諸白酒もろはくざけが与えられた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)