“たいゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大悠40.0%
大勇20.0%
大輔20.0%
大遊20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は失望した。Hさんに責任を忘れるような軽薄はなかった。しかしこちらの予期通り律義りちぎにそれを果してくれないほどの大悠たいゆうはあった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
衣食つて深沈大勇たいゆうな思索研究にふけつため、あるひは表面的な士気にいさゝか弛緩の姿を示したかも知らぬが、其れは一の事であつて、光栄あるラテン文明の歴史に根ざした国民の実質は衰へるよしも無く
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「田中兵部大輔たいゆうどのは憎いお人だ。恩知らずだ」
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
僧正の秀歌には主上よりも、御感ぎょかんのおことばがあり、つぼねや、蔵人くろうどにいたるまで、さすがは、僧正は風雅みやびなる大遊たいゆうでおわすなどと、口を極めていったものです。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)