“大悠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいゆう66.7%
だいゆう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弓もつるを懸けたままでおくと、そのままゆるんでまいります。大山たいざんへ坐るには大悠たいゆうなれという通り、時には、御放心も必要でしょう。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分は失望した。Hさんに責任を忘れるような軽薄はなかった。しかしこちらの予期通り律義りちぎにそれを果してくれないほどの大悠たいゆうはあった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
罵られたる余は一矢酬いっしむくゆるはずであるが、そこは大悠だいゆうなる豪傑の本性をあらわして、御気の毒だねの一言をのこしてふり向もせずに曲って行く、実はふり向こうとするうちに車が通り過ぎたのである
自転車日記 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)