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乾枯
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ひか
ふりがな文庫
“
乾枯
(
ひか
)” の例文
これは昨年度には病気で死んだ人が何千万人あって其の
内訳
(
うちわけ
)
はどうだとか言う紙面の上の統計の様に
乾枯
(
ひか
)
らびたものではなく
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
銀座から日本橋
界隈
(
かいわい
)
の街通りは、立派と云えば立派だけれども、何か空気がカサカサ
乾枯
(
ひか
)
らびているようで、彼女などには住みよい土地とは思えなかった。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
町からは折々彼の細君と
眇
(
すがめ
)
の息子とがやって来て泊まって行った。細君というのは、ちいさな、
乾枯
(
ひか
)
らびた大根のような感じのする女で、顔中に小さな
皺
(
しわ
)
がいっぱいあった。
再度生老人
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
灯のせいもあるであろうが、顔色は黄疸ではないかと思われるほど真ッ黄色だった。鼻は細根の乾し
蘿蔔
(
だいこん
)
を思わせるように、痩せて
乾枯
(
ひか
)
らびていた。
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と
咳払
(
せきばら
)
いをなされた木戸博士は、
乾枯
(
ひか
)
らびた色艶のわるい
指頭
(
ゆびさき
)
を Fig. 1 に近づけられて
扨
(
さ
)
て
仰有
(
おっしゃ
)
った。
キド効果
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
女人をして
惚々
(
ほれぼれ
)
させないではいない有名なる
巨躯紅肉
(
きょくこうにく
)
が
棒鱈
(
ぼうだら
)
のように
乾枯
(
ひか
)
らびて行くように感ぜられるに至ったので、遂に彼は一大決心をして、従来の
面子
(
めんつ
)
を捨て、忍ぶべからざるを忍び
奇賊悲願:烏啼天駆シリーズ・3
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
乾
常用漢字
中学
部首:⼄
11画
枯
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“乾”で始まる語句
乾
乾児
乾坤
乾分
乾物
乾燥
乾酪
乾坤一擲
乾干
乾草