“面子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
メンツ60.0%
めんつ20.0%
めんこ13.3%
めんつう3.3%
メンツー3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこまで面子メンツをつぶされながら、それでも彼女は気位だけは持ちつづけてセルゲイとの間にはじめて持ちあがったこの痴話げんかに
この二ヶ条は一時的な面子めんつの問題、和議のとゝのつた後では軍兵の撤退も王子の返還も面倒のいらぬことだから、急ぐことはない。
二流の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
昨日までかじかんだ恰好かっこうで着替えをもって歩いていた近所のチビが、いつの間にか一人前のねえさんになりすまし、あんなのがと思うようなしっちゃか面子めんこ
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それこそ勇気ある者の面子めんつうの問題だ。真の面子を重んずる者にとっては、没法子めいふわーすという言葉は存在しない筈だ。
画舫:――近代伝説―― (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
面目とか面子メンツーとかいふものの本体は実は畸形的に膨らんだ自尊心にほかならぬと思はれる場合がいくらもある。