三年間の蟄居生活が私に教へたことは、「なにもしない」といふことの気安さと淋しさである。そして、この気安さと淋しさとは二つのものでなく、ひとつのものであり、それは表と裏、色と艶、光と影のやうな関係でつねに私の心を占めてゐた。もちろん、たゞこれ …
著者 | 岸田国士 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「玄想 第一巻第一~八号」1947(昭和22)年3月1日~12月1日、「玄想 第二巻第一~二号」1948(昭和23)年1月1日~2月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約3時間16分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約5時間27分(300文字/分) |