“棒鱈”の読み方と例文
読み方割合
ぼうだら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うす汚ないじじいが、宅の玄関先に棒鱈ぼうだらのようにぶら下っているのを、五歳になったばかりの私も、人々のうしろからのぞいて見ました。
遺産 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
四本であるけばそれだけはかも行く訳だのに、いつでも二本ですまして、残る二本は到来の棒鱈ぼうだらのように手持無沙汰にぶら下げているのは馬鹿馬鹿しい。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
停年でやめた大学教授でさ、いいかい、カサカサの乾パンでさ、おまけに学のある棒鱈ぼうだらときている。