トップ
>
娼家
>
しょうか
ふりがな文庫
“
娼家
(
しょうか
)” の例文
パン屋の
竈
(
かまど
)
の跡や、粉をこねた
臼
(
うす
)
のようなものもころがっていた。
娼家
(
しょうか
)
の入り口の軒には大きな石の penis が壁から突き出ていた。
旅日記から
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そして近くの
娼家
(
しょうか
)
へ引っ張って来ると、他の女たちも出て、足を洗ってくれるやら、濡れた着物を脱がすやら下へも
措
(
お
)
かない。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
芝浦
(
しばうら
)
の月見も
高輪
(
たかなわ
)
の
二十六夜待
(
にじゅうろくやまち
)
も既になき世の
語草
(
かたりぐさ
)
である。
南品
(
なんぴん
)
の風流を伝えた
楼台
(
ろうだい
)
も今は
唯
(
ただ
)
不潔なる
娼家
(
しょうか
)
に過ぎぬ。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「仲居というのは
娼家
(
しょうか
)
の
下婢
(
かひ
)
にあたるものですかな」「まだよく研究はして見ませんが仲居は茶屋の下女で、遣手というのが
女部屋
(
おんなべや
)
の
助役
(
じょやく
)
見たようなものだろうと思います」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
娼家
(
しょうか
)
らしい家が並んで、中庭のある奥の方から、閑雅な音楽の音が
聴
(
きこ
)
えて来た。
猫町:散文詩風な小説
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
▼ もっと見る
または、変に気をひく微笑を浮かべてる古い家族の肖像、あるいは、高潔でかつ
猥
(
みだ
)
らな勇武を示してる帝国式の版画、
娼家
(
しょうか
)
におけるアルキビアデスとソクラテス、アンチオキュスとストラトニス
ジャン・クリストフ:08 第六巻 アントアネット
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
何処
(
どこ
)
其処
(
そこ
)
の長が家といえば、
娼家
(
しょうか
)
というほどの意味にさえなった位であるが、初めは
然程
(
さほど
)
に堕落したものでは無かったから、長の家の女の腹に生れて立派な者になった人々も歴史に数々見えている。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
宮殿内の
血痕
(
けっこん
)
、
洞窟
(
どうくつ
)
の
墨痕
(
ぼくこん
)
、
娼家
(
しょうか
)
の
蝋
(
ろう
)
の一滴、与えられた苦難、喜んで迎えられた誘惑、吐き出された遊楽、りっぱな人々が身をかがめつつ作った
襞
(
ひだ
)
、下等な性質のために起こる心のうちの
汚涜
(
おどく
)
の跡
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
七切通
(
ななきりどお
)
しの安手な
娼家
(
しょうか
)
から一流どこの茶屋、白拍子の家までが、夜ごと、やけくそな武人の遊興に
紅燈
(
こうとう
)
をただらしていた。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
文明のどん底、東ロンドンの
娼家
(
しょうか
)
の戸口から、意気でデスペラドのマッキー・メッサーが出てくる。
映画雑感(Ⅰ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
翌朝麻布の
娼家
(
しょうか
)
を立出で、
渋谷村
(
しぶやむら
)
羽根沢
(
はねざわ
)
の
在所
(
ざいしょ
)
に、以前愚僧が
乳母
(
うば
)
にて有之候お
蔦
(
つた
)
と申す
老婆
(
ろうば
)
。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
もちろん、ここは
娼家
(
しょうか
)
、女達も皆、そういう小次郎に加勢して、又八の着物など返してくれるはずもない。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いわれて見ると、なるほど、この神社の界隈には、
娼家
(
しょうか
)
らしい構えが幾軒も見える。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
娼
漢検準1級
部首:⼥
11画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“娼家”で始まる語句
娼家街