“紅燈”の読み方と例文
新字:紅灯
読み方割合
こうとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
る/\うちあやしふね白色檣燈はくしよくしやうとう弦月丸げんげつまる檣燈しやうとう並行へいかうになつた——や、彼方かなた右舷うげん緑燈りよくとう左舷さげん紅燈こうとう尻眼しりめにかけて
七切通ななきりどおしの安手な娼家しょうかから一流どこの茶屋、白拍子の家までが、夜ごと、やけくそな武人の遊興に紅燈こうとうをただらしていた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柳橋の裏河岸うらがしに、大代地おおだいじに、大川の水にゆらぐ紅燈こうとうは、幾多の遊人の魂をゆるがすに、この露路裏の黒暗くらやみは、彼女の疲労つかれのように重く暗くおどんでいる。