“裏河岸”の読み方と例文
読み方割合
うらがし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時いちばん若かったKちゃんが後年ひとかどの俳人になって、それが現に銀座裏河岸うらがしに異彩ある俳諧はいかいおでん屋を開いているのである。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
柳橋の裏河岸うらがしに、大代地おおだいじに、大川の水にゆらぐ紅燈こうとうは、幾多の遊人の魂をゆるがすに、この露路裏の黒暗くらやみは、彼女の疲労つかれのように重く暗くおどんでいる。
以前ぶらぶらしていた時分行きれた八丁堀はっちょうぼり講釈場こうしゃくばの事を思付おもいついて、其処そこで時間をつぶしたのち地蔵橋じぞうばし天麩羅屋てんぷらやで一杯やり、新富町の裏河岸うらがしづたいに帰って来ると
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)