“裏梯子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うらばしご96.2%
うらばしこ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、黙って日本一太郎について、その、ぎしぎしいう裏梯子うらばしごを踏んで木の腐ったようなにおいのする風呂場へおりて行った。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
注意してそつと自分のかくを出た私は、眞直に臺所につゞいてゐる裏梯子うらばしごの方に出た。臺所中は火と騷ぎで一ぱいだつた。
上州生れで、まゆのように肥った彼女は、急な裏梯子うらばしこから信玄袋をかついで二階の女給部屋に上って行った。「お蔭様でありがとうございます。」暗がりにうずくまっている女の首が太く白く見えた。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)