“鉄梯子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てつばしご71.4%
タラップ21.4%
かなばしご7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帆村荘六は、そこで尻端折しりはしょりをして、冷い鉄梯子てつばしごにつかまった。そして下駄をはいたまま、エッチラオッチラ上にのぼっていった。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その小刀を逆手に持って為吉は奥炭庫クロス・バンカアの前の鉄梯子タラップに腰を掛けながら、白痴のようににたにたと笑った。彼は明らかに海の呼声を聞いたのである。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
酔いどれとは思いながら、雲つくような巨漢おおおとこだし、無気味な眼の光にかまわずにいると、ずかずかと歩みだして、城壁の下に立ち、役人以外は登ることを厳禁している鉄梯子かなばしごへ片足をかけた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)