“船梯子”の読み方と例文
読み方割合
ふなばしご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏蘭西フランスで見ると同じやうなあを黄昏たそがれの微光は甲板上の諸有あらゆるものに、船梯子ふなばしごや欄干や船室の壁や種々いろ/\の綱なぞに優しい神秘の影を投げるので
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
アメリカふうになり済ましたらしい物腰で、まわりの景色にり合わない景気のいい顔をして、船梯子ふなばしごを上って来る様子までが、葉子には見るように想像された。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
更に船梯子ふなばしごのぼって二重になった高い甲板の上へ出て見た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)