“てつばしご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉄梯子90.9%
鉄階子9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軽業師かるわざしの足つきで煙突に移ると、五メートルばかり上をのぼる山口と声を合わせて笑い、そのままある快適なリズムにのり鉄梯子てつばしごをのぼりはじめた。
煙突 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
俺は黙って鉄梯子てつばしごを昇って、中甲板ちゅうかんぱんの水夫部屋に来た。入口につかまって仁王立におうだちになったまま大声で怒鳴った。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
踏みにじられた号外で足元も見えないステイションの鉄階子てつばしごを降りて街上に出ると、伸子は混乱に圧倒され、しっかり平野の腕につかまった。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)