“うらばしご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
裏梯子67.6%
裏階子32.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よいあかりが点くと間もなく、お由は何時いつもの通り裏梯子うらばしごから、山名国太郎やまなくにたろうが間借りをしている二階へ上って来たのであった。
白蛇の死 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「駒田さん。ちょいと。」と女中が裏梯子うらばしごの方へ引張って行って、「お北ねえさん。丁度二本になりますから、もう帰してもよろしいでしょう。」
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
自分の新しい化粧法がどんなふうに岡の目を刺激するか、葉子は子供らしくそれを試みてみたかったのだ。彼女は不意に岡の前に現われようために裏階子うらばしごからそっと登って行った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
付て居たりし折から顏色かほいろつねならいきせきと立戻たちもど突然いきなり二階の小座敷へ這入はひりし容子ようす啻事たゞごと成らずと久八が裏階子うらばしごより忍び上りふすまかげたゝずみてうかゞひ居るとは夢にも知らず千太郎はうでこまぬき長庵に欺かれて五十兩かたり取れし殘念さよと覺悟を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)