“裏階子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うらばしご85.7%
うちばしご7.1%
うらはしご7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、とほされた部屋へやは、すぐ突當つきあたりがかべで、其處そこからりる裏階子うらばしごくちえない。で、湯殿ゆどのへは大𢌞おほまはりしないとかれぬ。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
裏階子うちばしごを上る音、ただトントンと聞えてむ。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これよりさき、看護婦の姿が欄干から消えて、早瀬の病室のが堅くとざされると同時に、裏階子うらはしごの上へ、ふとあらわれた一にんおんながあって、うずたかい前髪にも隠れない、鋭い瞳は、と長廊下を射るばかり。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)