“表階子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもてばしご60.0%
おもてはしご40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
表階子おもてばしごの口にかかれる大時計は、病みつかれたるやうの鈍き響をして、廊下のやみ彷徨さまよふを、数ふればまさに十一時なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
厠は表階子おもてばしご取附とッつきにもあって、そこはあかりあかるいが、風はし、廊下は冷たし、歩行あるくのも物珍らしいので、早瀬はわざと、遠い方の、裏階子の横手の薄暗い中へ入った。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼が注進の模様は、見るべき待人を伴ひ帰れるならんをと、ぐに起ちて表階子おもてはしごあたりに行く時、既におそ両箇ふたりの人影はてすりの上にあらはれたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
表階子おもてはしごを下りかけて
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)