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表階子
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おもてばしご
ふりがな文庫
“
表階子
(
おもてばしご
)” の例文
表階子
(
おもてばしご
)
の口に
懸
(
かか
)
れる大時計は、病み
憊
(
つか
)
れたるやうの鈍き響を
作
(
な
)
して、廊下の
闇
(
やみ
)
に
彷徨
(
さまよ
)
ふを、数ふれば
正
(
まさ
)
に十一時なり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
厠は
表階子
(
おもてばしご
)
の
取附
(
とッつ
)
きにもあって、そこは
燈
(
あかり
)
も
明
(
あかる
)
いが、風は
佳
(
よ
)
し、廊下は冷たし、
歩行
(
ある
)
くのも物珍らしいので、早瀬はわざと、遠い方の、裏階子の横手の薄暗い中へ入った。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それでも竹、へい、あの
粋
(
いき
)
がった
年増
(
としま
)
の女中でござります。あれは貴女、二階の
七
(
しち
)
番からお
膳
(
ぜん
)
を下げまして、ちょうど
表階子
(
おもてばしご
)
の
下口
(
おりぐち
)
へかかりました処で、ソレ地震でござりましょう。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
表
常用漢字
小3
部首:⾐
8画
階
常用漢字
小3
部首:⾩
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“表階”で始まる語句
表階段